2026/08/08 10:17



ゴルフを始めたばかりの方が最も恐れるシチュエーションのひとつが「バンカー」です。

「バンカーに入ったらどうすればいいかわからない」「何回打っても出られなかった」。そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、難しい技術よりも「これだけ知っておけば一発で出られる」バンカー脱出のコツを初心者向けに解説します。




① バンカーとは何か

バンカーとは、コース上に設置された砂が入ったくぼみのことです。大きく2種類に分かれます。


■ ガードバンカー
グリーン周りに設置されたバンカーです。グリーンを守るように配置されていることからガードバンカーと呼ばれています。初心者が最も多く遭遇するバンカーです。


■ フェアウェイバンカー
フェアウェイ上に設置されたバンカーです。コース設計者がティーショットの着弾位置を狙って配置していることが多く、ティーショットで入ってしまいやすいのが特徴です。フェアウェイバンカーの攻略法については別の記事で解説します。




② バンカーの唯一の目標は「一発で出す」こと

バンカーに入ったとき、多くの初心者が「ピンに寄せよう」と考えます。しかし、バンカーショットの経験が少ない初心者にとって、それは高いハードルです。


まず、目標はひとつだけ。

一発でバンカーから出す」ことです。


バンカーから一発で出られれば、残りのアプローチでボギーが狙えます。しかし、出られずに2打・3打と費やすと、あっという間に大叩きになります。「脱出最優先」の意識を持つだけでスコアが大きく変わります。




③ なぜバンカーでミスが起こるのか

バンカーでのミスは大きく2つあります。


■リーディングエッジが砂に刺さる
ウェッジのフェースの刃の部分(リーディングエッジ)が砂に深く刺さってしまい、ヘッドが進まなくなります。結果としてボールが前に飛びません。


リーディングエッジがボールに直接当たる
リーディングエッジがボールに直接当たると、ボールが低く鋭く飛び出します(いわゆる「ホームラン」)。グリーンをオーバーしてしまう原因です。


どちらも共通の原因は「バウンスを使えていない」ことです。

ウェッジのソール(底面)にはバウンスと呼ばれる丸みがあります。このバウンスが砂に当たることでヘッドが砂に深く潜らず、砂の上を滑るように抜けていきます。バンカーから脱出するためには、リーディングエッジではなくバウンスを砂に当てることが必要です。




④ 使用するクラブ

手持ちのクラブの中で、ロフト角(クラブの角度。数字が大きいほどボールが高く上がる)が最も大きいウェッジを使いましょう。クラブセットで購入した場合はサンドウェッジ(SW)が該当します。ロフト角が大きいほどボールが高く上がりやすく、バンカー脱出に有利です。


各ウェッジのロフト角と飛距離については以下の記事で詳しく解説しています。


ウェッジ 48度|ピッチングとサンドの間を埋める万能クラブの使い方
ウェッジ 50度|中間距離をカバーするアプローチウェッジの選び方
ウェッジ 52度|フェアウェイからグリーン周りまで対応する汎用ウェッジ
ウェッジ 54度|絶妙な距離感を1本で埋める、隠れた万能アプローチウェッジ
ウェッジ 56度|フルショットからバンカーまで対応する万能ウェッジ
ウェッジ 58度|グリーン周りの精度を上げる高ロフトウェッジ
ウェッジ 60度|ピンをデッドに狙うロブウェッジの使い方




⑤ 一般的な打ち方とその問題点

バンカーショットの一般的な打ち方(エクスプロージョンショット)として、以下のことがよく言われます。


・フェースを開いてグリップする
・スタンスをオープンにする
・ボールの手前の砂を打つ
・砂をピンに向けて飛ばすように打つ


これらは正しい打ち方です。

しかし、問題があります。

セットアップが複雑すぎて、普段から練習していない初心者には再現が難しいのです。

そもそもバンカーはゴルフ場でしか練習できません。打ちっぱなしにバンカーはありませんし、コースでバンカーに入るたびに「フェースを開いて・スタンスをオープンにして・・・」と考えていては、なかなか体が動きません。




⑥初心者はこれだけでいい

複雑なセットアップは一旦忘れましょう。初心者がバンカーで意識することはたったひとつです。


「ボールからいつもより離れて構える」


これだけです。

ボールから離れて構えると、自然にハンドダウン(グリップの位置が低くなる)の状態になります。ハンドダウンになると、ウェッジのバウンスが砂に当たりやすくなり、リーディングエッジが刺さりにくくなります。

あとは普通にフルスイングするだけです。ウェッジはロフト角が大きいため、フェースを開かなくてもある程度ボールは高く上がります。

バンカーショットはフェアウェイからのフルショットと比べて飛距離が約3分の1程度しか出ません。ホームランを恐れて躊躇するくらいなら、思い切り振り抜いた方がバンカーから出られる確率は上がります。中途半端なスイングが最大のミスの原因です。難しいことを考えず、ボールから少し離れて思い切り振り抜きましょう。

ボールから離れて思い切り振り抜く感覚が身についてきたら、次のステップとして、番手やフェースの開き具合で距離を打ち分けることを考えましょう。ピンに寄せることを考えるのはそれからで十分です。




⑦ バンカーでのルールとマナー

■ バンカーへの入り方
バンカーへはボールに近い低い縁から入り、出るときも低い縁から出るのがマナーです。


■ ショット前の安全確認
バンカーショットはトップした場合にボールが低く鋭く飛び出したり、砂が周囲に飛び散ることがあります。ショットを打つ前に必ず同伴者の位置を確認し「打ちます!」と声をかけてから打ちましょう。


■ レーキでならす
バンカーショットを終えたら、足跡やクラブの跡をレーキ(砂をならす道具)でならしてからバンカーを出ましょう。レーキがない場合は足でならします。


■ アンプレアブルの選択肢
どうしてもバンカーから出られない場合は、アンプレアブルを宣言することもできます。1罰打でバンカー内にドロップ、または2罰打でバンカー外の後方線上にドロップすることができます。大叩きを防ぐために、迷わずアンプレアブルを使う判断も大切です。アンプレアブルのルールについてはゴルフ 初心者3|知っておくべき基本ルールで詳しく解説しています。




ショップオーナーより:バンカーを恐れないために

バンカーは難しいと思われがちですが、「ボールから離れて構える」というたったひとつの意識で、一発脱出の確率は大きく上がります。まずは一発で出すことだけを目標に、バンカーに入っても慌てず対処できるゴルファーを目指しましょう。


大切なウェッジの溝を守ることも忘れずに。バンカーショットを繰り返すほど砂でフェースが傷つきます。ウェッジカバーで溝を守る習慣を持ちましょう。



[▶ 大切なウェッジの溝を守る。ウェッジカバーはこちら]



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