2026/09/09 11:01

ウェッジ選びというと度数(ロフト角)に目が行きがちですが、実はもうひとつ大事な数字があります。それが「バウンス角」です。ウェッジ 選び方 1|基本知識でも軽く触れましたが、今回はバウンス角にしぼって、シチュエーション別の選び方まで詳しく解説します。




① バウンス角のおさらい

バウンス角とは、ウェッジのソール(底面)が地面に対してどれくらい出っ張っているかを表す角度です。この出っ張りが、ダフった時にヘッドが地面に潜り込むのを防ぎ、跳ねるように滑ってくれる働きをします。バウンス角が大きいほど「跳ねやすく」、小さいほど「刺さりやすい」性質を持っています。





② バウンス角の目安(低・中・高)

■ ローバウンス(4〜8度)
ソールの出っ張りが少なく、地面に刺さりやすいタイプです。フェースを開いて操作したい上級者や、払い打ちのスイングと相性がよいバウンスです。


■ ミドルバウンス(8〜12度)
もっとも汎用性が高く、芝の状態やスイングタイプを問わず扱いやすいバウンスです。最初の1本として選ぶ場合、多くはこの範囲から選ばれています。


■ ハイバウンス(12〜16度)
ソールの出っ張りが大きく、跳ねやすいタイプです。柔らかい芝や砂で威力を発揮しますが、硬い地面では跳ねすぎてトップの原因になることもあります。




③ シチュエーション別の使い分け

■ 芝の状態で選ぶ


・柔らかい芝/深いラフ:ハイバウンス
・硬い芝/薄い芝:ロー〜ミドルバウンス


芝が柔らかくクラブが沈み込みやすい状況では、ハイバウンスが跳ねる力でダフリを防いでくれます。しかし、フェアウェイの薄い芝や硬いライでは、逆にハイバウンスだと弾かれてトップにつながりやすくなります。


■ スイングタイプで選ぶ

・ダウンブローで打ち込むタイプ:ミドル〜ハイバウンス
・払い打ちタイプ:ロー〜ミドルバウンス

上から鋭角に打ち込むタイプは、ある程度バウンスがあった方がダフリのミスを軽減しやすくなります。反対に、払うように打つタイプは、ローバウンスでもミドルバウンスでも問題なく扱えます。




④ 日本のバンカー事情とローバウンスの相性

「バンカーではハイバウンス」というイメージを持っている人も多いですが、これは砂がフワフワの海外コースを前提にした話です。日本のバンカーは、表面に薄く砂があるだけで下の地面が硬いことが多く、事情が少し異なります。


・日本のバンカーは表面の砂が薄く、下が硬いことが多い
・ハイバウンスだと跳ねてしまい、トップやアゴに当たるミスが出やすい
・特に非力な人ほど、ローバウンスの方が砂を薄く削って脱出しやすいケースもある


梅雨時期など、雨で砂が締まっているコンディションでも同じことが言えます。バンカーが苦手という人は、ゴルフ 初心者 バンカー1|ガードバンカーを一発で脱出する方法と合わせて、バウンス角も見直してみると突破口が見つかるかもしれません。




⑤ まとめ

バウンス角は度数ほど注目されませんが、ダフリやトップといったミスの出やすさに直結する要素です。自分の芝・バンカーの環境とスイングタイプを照らし合わせて、感覚だけに頼らずバウンス角から見直してみてください。




ショップオーナーより:バウンス角は「思い込み」を外すと見えてくる
お客様からウェッジのご相談を受けると、度数の話は出てもバウンス角まで気にされている方は意外と少ない印象です。特に「バンカーはハイバウンスが正解」というイメージは根強いですが、日本の砂事情を知ると印象が変わるのではないでしょうか。自分のホームコースの芝やバンカーの状態を、一度じっくり観察してみてください。


次回はウェッジ 使いこなし 2として、グルーブの摩耗サインと買い替え時期について解説します。

【▶ウェッジ 使いこなし 2|グルーブの摩耗サインと買い替え時期の見分け方】


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